新学術領域研究「活性酸素のシグナル伝達機能」の意義

活性酸素は生体分子に非特異的な化学損傷をもたらす単なる毒性因子ではなく、巧妙に制御されたシグナル伝達機構の担い手であるというコンセプトが生命科学分野に広く受け入れられつつあります。
本領域研究では、多彩な生命現象と疾患病態に関与している活性酸素の生理機能の解明に向けて、化学と生物系が融合したケミカルバイオロジーの新たな視点から『活性酸素によるシグナル伝達研究』を展開いたします。
すなわち、活性酸素シグナルの受容からエフェクター分子による制御機構を分子~細胞~個体レベルで総合的に解明することを目的といたします。
活性酸素の生理機能の解明なしには、メタボリックシンドローム、感染・炎症、老化、発がんなどの病態解明と抗酸化的な予防対策・治療戦略は確立できません。また、生物種に普遍的に発現されている活性酸素シグナルの統合的理解は、基礎生物学、農学(植物学)、医学生物学を含めた生命科学の幅広い分野における学術展開に資するものです。
領域代表
熊本大学 大学院生命科学研究部 微生物学分野
教授 赤池孝章
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